プロのスタイリストになるのは難しい?
スタイリストの専門学校に出たら、誰もがプロになれると思うかもしれませんが、現実はそう甘くはありません。
実は、プロのスタイリストになれるのは、100人中5人ほどと言われています。そのほとんどが、途中でスタイリストの道を諦めてしまいます。
プロになるために必ず通る道がアシスタント。このアシスタントが激務なので、そこで挫折してしまう人が多いのです。
スタイリストは思った以上にハードです。ですが、年齢制限はなく、ずっと続けられる仕事でもありますので、やりがいがあるのは確かです。
大変な道のりですが、スタイリストになりたい努力を惜しまなければ、プロへなることは難しくないはずです。
スタイリストはとにかく激務
スタイリストに求められるのはファッションセンスはもちろんのこと、体力面とコミュニケーション能力も必要になります。
スタイリストは撮影のために地方に赴くこともありますし、100着近い服をあちこちから調達しないといけません。
また、一つ一つの服装にシワや汚れがないように管理を徹底しないといけません。
撮影当日はモデルや芸能人の様子をチェックし、服装が乱れるようでしたらすぐに調整に入ったりするなど、とにかく休む暇がありません。
睡眠時間も大幅に削られますので、こうしたことから体力的に限界を感じてスタイリストの道を諦めてしまうこともあるようです。
アシスタントは薄給
アシスタントもスタイリストにずっとついて回るので、とても仕事の量が多いです。
アシスタントの場合、食事の調達、衣装の借り入れや返還、借りた衣装のリストアップなどなどとにかく雑用がメインになります。
更にスタイリングを手伝うこともありますので、とにかく激務。
それに加え、アシスタントは給料が低く、月収10万円程度しかもらえないケースもあるようです。(状況によって変わりますので必ずとはいえません)
そのため、生活費を確保するために他のアルバイトをしながらアシスタントをすることが多く、プロよりもはるかに仕事量が増してしまいます。
その結果、プロになる手前で体力が限界になってしまい、スタイリストの道を諦めてしまいます。
こうした事情から、プロの道に進むのはほんの一握りになります。
プロになるには知識やセンス以外にも、十分な体力と、プライベートの犠牲が必要になるわけです。
大変ですが、それがファッション業界の世界と言えましょう。